ポーランドを代表する郷土料理の一つであるジュレック(Żurek)は、日本のお味噌汁に例えられるようなメニュー。家庭ごとにそれぞれの味が受け継がれている伝統的なスープです。また、復活祭を象徴する料理としてポーランド中に知られており、農村部では「断食明けのごちそうスープ」としても親しまれてきました。日常の食卓から特別な日のごちそうまで幅広い役割を持つ、まさにポーランド文化と生活を象徴する一品です。
どこで味わえる?
ジュレックは、特にシロンスク地方やマウォポルスカ地方などポーランド南部でよく食べられているメニューで、地域ごとの特色も豊か。例えば、シロンスク地方(カトヴィツェ周辺)ではベーコンやソーセージをたっぷり加えた濃厚なテイスト、マウォポルスカ地方(クラクフ周辺)では復活祭の朝食に欠かせない白ソーセージやゆで卵入り、東部のルベルスキ地方やポドラスキ地方では素朴であっさりとした味わいに地元野菜を添えるなど、独自のスタイルがあります。各地を訪れて食べ比べを楽しんでみてはいかが?