トゥロンは、スペインのクリスマスを彩る代表的な伝統菓子。主な原材料はアーモンドと蜂蜜となっており、主に食感の硬いハードタイプのものが知られていますが、ソフトタイプもあります。
特に有名なのが、アリカンテ県のヒホナ(現地の発音ではシショナ)という町で作られるトゥロンで、品質保証制度である「IGP(地理的表示保護)」を取得しています。

どこで味わえる?
スペイン南東部のアリカンテ県ヒホナで、本場の味わいをどうぞ。
トゥロンは、もともとスペイン南部を長年占領していたイスラム教徒の食文化遺産の一つ。イスラム教徒が、この地に持ち込んだアーモンドを蜂蜜と混ぜて食べたのがはじまりでした。
19世紀に産業として大きく発展し、現在は多種多様のタイプが作られていますが、やはりメインはハードタイプの「アリカンテのトゥロン」。販売も年間を通じて行われていますが、冬の消費量が一番多くなっています。ヒホナでは「トゥロン博物館」も見どころです。