「シュトラムベルクの耳(シュトランベルスケー・ウシ/Štramberské uši)」は、小麦粉、砂糖、蜂蜜、そして何種類かの香り高いスパイスを使った素朴な焼き菓子。
このちょっと変わった名前は、ある歴史的な伝説に由来しています。13世紀、シュトラムベルクにタタール人が侵攻。略奪の限りを尽くし、人々の耳を切り落としました。嵐によってタタール軍が撤退した後、何百という耳の入った大袋を見つけた地元のキリスト教信者たちは、この勝利を忘れまいと800年間も「シュトランベルクの耳」を焼き続けているのです。
チェコで初めて地理的表示保護のステータスを取得した食品であり、伝統的な方法に従ってシュトラムベルクで製造されたもののみ、「シュトラムベルクの耳」と表記することができます。
どこで味わえる?
シュトラムベルクのベーカリーやスイーツショップでどうぞ。
スーパーマーケットではほとんど見かけることのないお菓子です。各店でレシピが異なり、オーソドックスなものからアイスクリームや生クリームが入ったものまで種類も豊富なので、食べ比べもオススメです。
シュトラムベルクの街には、トゥルーバ(トランペット)と呼ばれる高い円柱塔のある城跡があり、塔の上は絶好の展望スポット。また18〜19世紀の小道と木造の家々が形作る街並みも素敵です。