パラドールのレストラン

対象エリア: トレド、コルドバ、レルマ、オンダリビア、他

パラドールは現在、スペイン国内に97軒ある国営のホテルチェーン。1928年に当時のスペイン国王アルフォンソ13世が、グレドス山脈(アビラ県内の山間部)の王室狩猟用宿泊施設をホテルとして民間に提供したのがはじまりで、今もその大半は、古城や修道院、貴族の邸宅など、歴史的建造物を改修して再利用されています。

パラドールのレストラン

©Paradores de Turismo

地方自治体と協力し、廃墟同然だった建造物をホテルとすることで、雇用増加などの経済効果や観光での地域再生に貢献。また積極的に研修生を受け入れ、学生や若者の育成・教育の場としても役立っています。

また、多くのパラドールにはレストランが併設され、その地域の伝統料理を現代風にアレンジして提供しています。例えば、トレドでは仔羊のタカユット(ユダヤ教から伝わる伝統料理)やウズラ料理、エル・サレール(バレンシア州)では本場のパエリアやイカの墨煮など。パラドールに宿泊しながらスペインを周遊すれば、毎回、その土地の食材や郷土料理を堪能できるので、飽きることがありません。

パラドールのレストラン

©Turespana

パラドールのレストラン

©Turespana

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パラドールの収益はその50%近くがレストラン事業によるもので、他のホテルに比べてはるかに高い比率を誇っています。料理に特化したこの取り組みは、「1928年創業のホテルとレストラン」を表すパラドールのロゴにも見て取れ、国連が推進する枠組みを前提とした持続可能な経営を行なっています。

パラドールは「企業の社会的責任に関する方針」の中で、グローバル・コンパクトの10原則と17の持続可能な開発目標(SDG)へのコミットメントを宣言。ゼロ・ウェイストや再生エネルギー100%使用、性差別をなくし平等な機会創出に取り組むなどの姿勢を掲げています。

参考Webサイト

https://paradores.es/en/gastronomia

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