パーリンカ(Pálinka)はフルーツから作られたハンガリーの創作酒。単なる飲み物ではなく、ハンガリーの独自性や伝統文化に深く根ざした蒸留酒です。
ハンガリーの位置するカルパティア盆地は、土壌の多様性と恵まれた気候条件が整っているエリア。風味豊かな果物がふんだんに収穫でき、それが他の蒸留酒とは異なるパーリンカならではの芳醇な美味しさを生み出しています。使われる果物は、プラム、洋梨、サワーチェリー、アンズ、リンゴなど。パーリンカの種類は産地や製造方法、使用されるフルーツによって区別されるため、バラエティーも多彩です。果物の香りを楽しむため、生(き)のまま16~20℃で飲むのがオススメです。
どこで味わえる?
ハンガリー各地のスーパーマーケットやお土産物屋で購入する他、レストランやバーで味わうこともできます。
製造の際はよく熟した果物だけが選別され、発酵を経て蒸留工程へと進みますが、あらゆる行程において原料の風味を残すための高度な工夫が凝らされるのが特徴。ここには、ハンガリーの価値ある職人技や高品質な国産品などを認定する「フンガリクム(HUNARIKUM)」にふさわしい技術が活かされています。
蒸留後は軟水を加え、アルコール濃度を飲用に適する40~60%に落としています。