ギリシャのヒオス島でのみ生産可能といっても過言ではないマスティハ(Mastiha)。これは島で栽培されているマスティックの木から採取した天然樹脂で、独特の香りと薬効によって古代から珍重されてきたものです。
飲料やスイーツ、医薬品、ガムなど幅広く利用されますが、その栽培は自然環境と地域社会に配慮した持続可能な形で行われています。マスティハの生産はヒオス島の風景や暮らしに深く根ざし、島の文化そのものとも言える存在。その伝統的かつ持続可能な営みは、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されており、島の風景や価値観を今も形づくっています。
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ヒオス島には、マスティックの木の伝統的な栽培方法やマスティハの製造工程などを紹介する「マスティック博物館」があります。マスティハが島の歴史や文化にどのような影響を及ぼしたのかについても詳しい解説が行われています。
また北エーゲ海に浮かぶヒオス島は、マスティハだけでなく多彩な魅力にあふれた島。ユネスコの世界文化遺産にもなっている11世紀建立の「ネア・モニ修道院」では、美しいモザイク画が訪れる人を魅了します。幾何学模様クシスタで知られるピルギ村を散策したり、カンボス地区で柑橘畑やジェノヴァ風の町並みを楽しんだり、さらには「ヒオス城」で島の長い歴史を感じたりするのもオススメです。個性的な建築と豊かな伝統文化が息づくヒオス島で、新たな発見と感動を体験してみませんか?