マトンのタルト

対象エリア: ワロン・ピカルディ地域

マトンのタルト(La tarte au maton)は、ワロン地方エノー州(Hainaut)のワロン・ピカルディ地域(グラモン、アト周辺)が発祥の伝統菓子。フレッシュチーズである「マトン」(凝乳に近い)を使ったフランをタルト生地に流し込み、アーモンドやオレンジフラワーウォーターで香りづけした、繊細で上品な味わいが特徴です。

このタルトは、フランドル文化とワロン文化が交わる地域特有のお菓子で、夏の間に牛乳を保存する方法として考案されたもの。地元では古くから祝祭日や特別な日のデザートに欠かせない美味でした。

どこで味わえる?

ぜひグラモンやアトを訪れ、その歴史と文化に思いをはせながら味わってみてください。

マトンのタルトの故郷であるエノー州は、歴史と文化の宝庫であり、複数のユネスコ世界遺産を擁する地域でもあります。

19世紀末に建造された産業遺産で、現在も稼働する水力式の船の昇降機「中央運河の歴史的ボートリフト群(Ascenseurs hydrauliques du Canal du Centre)」の他、中世の都市防衛と自治の象徴である「ベルギーとフランスの鐘楼群(Beffrois)」にもエノー州のモンスやシャルルロワの鐘楼が含まれています。また毎年6月に開催される伝統行事で、宗教的儀式とドラゴン退治の劇が融合した祝祭「モンスのドゥドゥー祭(Doudou de Mons)」も世界遺産のお祭りです。

その他のカテゴリー

ワロン地方のチーズ

料理

ペケ

お酒とソフトドリンク

ビールラヴァーズ・マラソン

食文化に関するお祭り

トラピスト

サステナビリティ・ストーリー

ベルギー・ワロンの美食をもっと知る