東ボヘミアのホジツケー・トルビチュキ(Hořické trubičky)は200年以上の歴史を持つ伝統菓子です。
1812年、ナポレオンのロシア遠征から帰還途中の負傷兵たちがこの地で養生。その中に皇帝付きの料理人もおり、感謝の気持ちとしてナポレオンお気に入りのスイーツのレシピを地元の人に伝授したそう。以来、ホジツケー・トゥルビチキのレシピは代々伝えられ、現在も手作りの伝統が守られています。
トルビチュキは筒という意味で、2枚のウェハースを筒状にして、溶かしたバターと蜂蜜を塗り、砂糖、カカオ、シナモン、クルミをまぶして作ります。甘くて素朴な味わいです。
EUの原産地名称 保護を受けており、ホジツェの町とその近隣自治体でのみ製造でき、信頼性が保証されています。
どこで味わえる?
ホジツェでは、街のどのケーキショップでも購入でき、毎年9月にはホジツケー・トゥルビチキ祭りも開催しています。
またスーパーマーケットでは、チョコレートやヘーゼルナッツのクリームがあらかじめ詰めたものが売られており、お土産として人気。既製品はチェコ全土で購入できますが、このエリアの手作りのものは別格の美味しさなので、ぜひお試しを。
トルビチュキ作りのワークショップも体験可能です。
ホジツェのあるフラデツ・クラーロヴェ州は、チェコ最高峰のスニェシュカ山があるクルコノシュ国立公園など、美しい自然の景観を誇る地域。州の中心となる街フラデツ・クラーロヴェーで美しく変化に富んだ建築群を楽しんだり、さまざまな古城を訪ねたりと、多彩な旅の魅力が詰まっています。