パプリカ風味のグーヤッシュ・スープ(Gulyásleves)は、ハンガリーの国民食。濃厚で風味豊かなブイヨンやグレービーソースで牛肉を煮込んだもので、具材にはジャガイモやニンジンなどの根菜を使ったり、ピーマンやインゲンなどの緑黄色野菜を使ったりと、さまざまなバージョンがあるので、ぜひいろいろ食べ比べてみてください。
共通するのはハンガリー産の乾燥粉パプリカを使っている点で、この粉パプリカこそがスープの魅惑的な旨みを作り出す決め手。
まるで日本の味噌汁のように、何度食べても飽きのこないメニューです。
どこで味わえる?
ハンガリーのレストランなら、どこででも味わえる定番料理です。
このスープは、ハンガリー語で「グーヤシュレヴェシュ」と言い、グーヤシュ(Gulyás)とは「牛飼い」、レヴェシュ(leves)とは「スープ」で「牛飼いのスープ」という意味です。
その名の通り、もとはハンガリーの大平原(プスタ)で牛の世話をしていた牧童たちが、牛の世話をしながらキャンプをする際に作っていた料理でした。
大平原の都市ソルノクでは、例年9月初旬に「ソルノク グーヤッシュスープ祭り」が開催されるので、一度、足を運んで本場の味をお試しあれ!