ワロン地方は、豊かな酪農文化と職人技を背景に多種多様なチーズが作られているベルギー屈指のチーズ産地です。気候、牧草地、伝統製法が組み合わさって、個性豊かな味と香りのチーズが生まれています。主なチーズに下記のようなものがあるので、ぜひ自分好みのチーズを探してみてください。
■エルヴェ(Herve):ベルギーで唯一のAOP(原産地呼称制度)認定チーズ。強い香りと塩味が特徴のウォッシュタイプで、地元の黒パンやシロップ・ド・リエージュと合わせて食べられます。
■フロマージュ・ド・シメイ(Fromage de Chimay):トラピスト修道院で作られるチーズ。ビール酵母で熟成させ、まろやかな旨みを引き出します。
■ブルー・デ・グレット(Bleu des Grottes):ブルージュ産のブルーチーズで、石灰岩洞窟で熟成されることから独特の風味を持ちます。
■ブーレット・ド・ニヴェル(Boulette de Nivelles):発酵させたフレッシュチーズで、タルト・アル・ジョット(フレッシュチーズにハーブなどを効かせたタルト)などの郷土料理に使用されます。
どこで味わえる?
ワロン地方の各地で美味しいチーズに出会えます。
主なエリアに、リエージュ州エルヴェ地域、エノー州シメイやワロン・ピカルディ地域、ナミュール州ディナン周辺などがあるので、観光と合わせてチーズ工房の見学や試食などを楽しんでみては?
また地元のマルシェ(市場)やチーズフェスティバルなどへ足を運び、生産者と交流しながらチーズ選びをするのも楽しい体験です。