チェコ随一のワインの名産地で、国内のブドウ畑の約9割が集中する南モラヴィア州。その中でも最大のワイン生産量を誇っているのがズノイモです。
お祭りの3日間は、演劇やコンサート、花火、騎士のトーナメント、工芸の実演、伝統的なブドウ踏みイベントなど、豊富なプログラムを実施。さまざまなワインを試飲したり、相性抜群の美味を楽しんだりもできます。祭典のクライマックスは街なかをめぐるパレードで、ワインで上機嫌になったお酒の神様バッカスの登場は見逃せません。
そして、収穫祭の際にぜひ飲んでいただきたいのが、この時期にのみ入手可能な「ブルチャーク(Burčák)」です。部分的に発酵させた若いワインで、味わいは甘くフルーティー。発酵し続けていて瓶詰めができないため、現地に行かないと味わえません。販売期間も約2カ月間と限られており、まさに季節限定の味なのです。
さらに詳しく!
ローマ時代にまでさかのぼるワイン造りの伝統を有する南モラヴィア州は、最高級のチェコワインを味わうのにうってつけ。ズノイモの他、アルフォンス・ミュシャも滞在したミクロフや、100種類以上のチェコワインを保存している世界遺産のヴァルチツェ城(試飲可能)などへ足を運んでみてください。
また、南モラヴィア州の首都ブルノは、チェコ第2の都市。特にハイクオリティなガストロノミーで有名です。主な見どころは、チェコ唯一の現代建築の世界遺産トゥーゲントハット邸や、高台に立つシュピルベルク城、近郊のモラヴィアカルスト洞窟群など。クリスマスの時期には3カ所の広場でクリスマスマーケットが開催されます。