
© Guy Charneau
カヌレは世界で一番有名なワイン産地として知られるボルドーの伝統菓子。
卵の黄身、砂糖、薄力粉、バターなどを使って専用の型で焼き上げます。
実はこのカヌレ、ボルドーがワインの一大産地だったからこそ生まれたスイーツ。
ワイン製造工程の一つである“コラージュ(清澄)”では、大量の卵白を使って不純物や澱を除去します。その際、余った黄身で何かお菓子を作れないかと考案されたのがこのカヌレだったのです。
どこで味わえる?
現在、ボルドー周辺には約700ものカヌレ生産業者がいると言われています。ぜひボルドーを訪れて、本場の味をお楽しみください。値段は一個あたり0.5ユーロほどなのでお土産やプレゼントとしても最適です。
ちなみにカヌレの歴史は古く、16世紀にこの地方の女性修道院で作られたのが起源と言われています。しかし、フランス革命で聖職者たちが迫害を受け、カヌレに関する資料も焼失。残念ながら、正確な歴史を追いかけることは困難になってしまいました。