ファソラダ(Fasolada)は「ギリシャ版おふくろの味」と呼ぶにふさわしい、伝統的な豆のスープ。白インゲン豆を主役に、トマト、オリーブオイル、ニンジン、セロリ、タマネギなどの野菜を加え、じっくり煮込んで仕上げます。オレガノやローリエといったハーブの香りがアクセントとなった、シンプルながらも滋味深い味わいの一品です。
冬の定番料理でもあり、家庭ごとに味わいが受け継がれています。添えられたバゲットやオリーブ、フェタチーズと一緒に楽しめば、ギリシャの家庭に招かれたような気分が楽しめること請け合いです。
どこで味わえる?
ギリシャ各地のレストランで気軽に味わえるスープです。
ファソラダは、肉や乳製品を使わずに栄養を取る知恵が詰まった一皿なので、動物性食品を断たなくてはならないギリシャ正教の断食期間にもよく食べられています。
こうした肉を避ける食文化の象徴である一方で、ソーセージで有名なペリオン地方では、ファソラダにソーセージを加える地元ならではの味わい方も。ギリシャ各地で食べ比べを楽しむにもぴったりの料理です。