ラーンゴシュ(Lángos)は、揚げたパン生地にサワークリームとチーズをトッピングした人気の屋台料理。数え切れないほどのフレーバーがありますが、最も人気があるのはサワークリームとニンニクの味です。
もともとラーンゴシュは、パン作りで残った生地を窯の最も火力の強い部分で焼き、サワークリームやタマネギで味付けしたもので、家庭で朝食に食べられていました。現代の揚げたラーンゴシュとはスタイルが異なりますが、本来のラーンゴシュは世界で最も古いハンガリー料理の一つです。
どこで味わえる?
ブダペストをはじめ、街なかにはたいていラーンゴシュの屋台があるので、街歩きの際にどうぞ。クリスマスマーケット屋台でも人気のメニューなので、小腹が空いたら、ぜひ探してみてください。
また、ラーンゴシュはバラトン湖での休日に欠かせない夏の風物詩でもあります。のんびりとした雰囲気の中、リラックスしてワインとともに味わうラーンゴシュも絶品です。
ラーンゴシュが今のように油で揚げられるようになったのは、19世紀〜20世紀初頭になってからのこと。本来、家庭で作られていたものが1950年代に専門の職人の手で焼かれるようになり、1970年代にはイベントやビーチリゾートの屋台での販売がスタート。出来立ての美味しさから、人気のストリートフードとして親しまれるようになりました。